組込みエンジニアがWEBアプリ開発に挑戦してみた(4)
固定IPアドレスの設定(NetPlanの場合)
どもです。
前回のエントリにて、VirtualBox上のLinuxに対して固定IPアドレスを設定/割り当てを行いました。このとき、ubuntuのGUI上(NetworkManagerのフロントエンド)を使用して設定しました。これに対して今回は、ファイルを直接編集し、編集したファイルをNetPlanで読み込み、設定に反映してIPアドレスを設定してみます。
0. 作業環境
今回のエントリは、以下の環境で作業を行います。
CPU | Intel(R) Core(TM) i7-8700 CPU @ 3.20GHz 3.20 GHz |
---|---|
RAM | 16.0 GB (15.9 GB 使用可能) |
OS | Windows10 Professional 22H2(19045.5487) |
Virtual Box | バージョン 7.0.22 r165 102 |
ゲストOS | Ubuntu 24.04.2 LTS |
1. ネットワークの設定
今回のエントリでは、ネットワークの設定の設定として、仮想マシンに対して固定IPアドレス(IPv4)を設定します。なお今回のエントリでは、ubuntuのネットワーク設定ツールを使用して設定します。
2. 固定IPアドレスの設定
ubuntuに固定IPアドレスを設定する際には、Netplanを使用します。ここでNetplanとは、yamlファイルを使用して、Linuxで簡単にネットワーク設定を行うためのユーティリティツールです。詳細は、Netplanのサイトに記載されていますので、そちらを参照してください。
Netplanが参照するyamlファイルは、/etc/netplanディレクトリの中に格納されます。Netplanは、このディレクトリ内の拡張子が「yaml」になっているファイルを読み込み、ネットワーク設定を行います。
2.1. 設定ファイルの作成…の準備
今回のエントリでは、デフォルトで生成されているyamlファイルを編集して固定IPアドレスを設定します。そのため、事前に以下のようにコマンドを実行し、既存のyamlファイルをバックアップしておきます。
sudo cp /etc/netplan/50-cloud-init.yaml /etc/netplan/50-cloud-init.yaml.bak
なお、上述のコマンドの50-cloud-init.yamlは、環境によってファイル名が異なります。実行前に確認しておき、実行時に適宜変更するようにしてください。
2.2. 設定ファイルの編集
既存の設定ファイルのバックアップを作成したら、いよいよ設定ファイルを更新します。今回は前出の50-cloud-init.yamlを編集していきます。
50-cloud-init.yamlを編集するために、ubuntuの端末(terminal)を起動して、以下のコマンドを実行します。
sudo vim /etc/netplan/50-cloud-init.yaml
コマンドを実行すると、ファイルが表示されます。あとは、設定ファイルを以下のように編集します。
network:
version: 2
renderer: networkd
ethernets:
enp0s3:
dhcp4: false
addresses: [192.168.0.99/24]
nameservers:
addresses: [192.168.0.1]
routes:
- to: default
via: 192.168.0.1
設定ファイルを上記のように記載することで、ubuntuのIPアドレスが「102.168.0.99」、サブネットマスクが「255.255.255.0」に設定されます。
2.3. 設定の反映
設定ファイルの内容を反映する(有効にする)ためには、以下のコマンドを実行します。
sudo netplan apply
あとは、仮想マシンを再起動すれば設定は反映されます。
3. まとめ
今回は、前回のエントリとは異なる方法で、VirtualBox上のLinuxに対して固定IPアドレスを設定/割り当ててみました。いずれの方法でも同じ結果が得られますので、自分の環境、趣味に合せて適切/適当な方法で設定するのが良いかと思います。
このエントリが誰かの助けになれば幸いです。
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