単体テストの効率化を考える(14)
google testのGUI

2022年7月3日

どもです。

今回は、シンプルに「作成したツールの紹介」です。

1. google_test_gui

今回のエントリで紹介するツールの名前です。
その名前の通り、「google test」を使用して実装されたテストプログラムをGUIから実行するツールです。

「google test」それ自体は高機能であり、とても便利なフレームワークです。
しかし、実際に使っていると、少し「不便だな」と感じてしまう部分があります。
それは…

  • テスト用実行ファイルで実施されるテストの一覧を確認するのが手間
  • 特定のテストケースを選択的に実行するためのオプション入力が手間
  • XMLのレポートを生成するためのオプション入力が手間

です。
…一部、「そんなことめんどくさがるなよ…」と言われそうな内容もありますが、「メンドクサイ!」と感じてしまった以上、仕方が無い!!

これらの「不便と感じる点」を解消するために、「google_test_gui」を作成しました。

2. 使い方

ツールの使い方ですが、とても簡単です。
ツールを起動すると、下のような画面が表示されます。



この画面の「参照」ボタンを押下すると、ファイル選択ダイアログが表示されます。
このダイアログから、実行したいgoogle testを使用して実装されたテストプログラムを選択します。
ファイルを選択すると、そのテストプログラムで実装されているテストの一覧が画面下に表示されます。



一覧の中から実行したいテストを選択し「実行」ボタンを押下すると、選択されたテストが実行されます。



テストの実行が完了すると、その結果が画面上に表示されます。
成功したテストには「OK」、エラー(期待値と結果が一致しない)のテストには「NG」が表示されます。



テスト一覧の「履歴」列に表示された「詳細」ボタンは、そのテストケースの実行履歴を一覧で表示します。



今回紹介するサンプルテストは実行回数が1回なので、それしか結果が表示されません。
しかし、複数回実行したテストについては、そのすべてが表示されます。

2. xmlファイルなど

テストを実行した結果をまとめたxmlファイルですが、以下の場所に作成されます。

/(root)
    ├─gtest_gui.exe
    └─log
        └─(TestFileName)
		    ├─output
			└─report

「report」ディレクトリにxmlが格納されます。
また「output」ディレクトリには、テストを実行した際に標準出力(要は、コマンドプロンプト画面)に表示される内容を出力したファイルが格納されます。





3. まとめ

今回は、google testで実装されたテストをGUIから実行するツール「google_test_gui」について紹介しました。
ツールはGitHubにて公開しています。
(コードなどは、ココから)
まだまだ機能不足の部分はありますが、「不便だな」と感じる内容については概ね解決できていると考えています。
今後も機能追加を行いますので、使ってみて感想をいただけると幸いです。

ではっ!