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Rasbianの新しいバージョンが出たので、クロス環境を更新してみた。(その後)

公開日: : Qt, RaspberryPi, 開発

どもです。

前回、Linux/RaspberryPiでのQt(QtCreator)のクロス開発環境を構築しました。
今回は、その続きとして、QtCreatorでのビルド設定について記載します。

1.デバイスの設定

まず、RaspberryPi用のデバイス設定を作成します。
オプション画面の左側において、「デバイス」を選択します。
すると、「デバイス」設定用の表示に切り替わります。
画面右側の「追加」ボタンを押すと、追加用ウィザードが開始されますので、それに従って必要な情報を入力していきます。
なお、途中でRaspberryPiのIPアドレスを入力する必要がありますので、あらかじめ調べておく必要があります。
ちなみに、ウィザードを実行して作成した設定(画面)は、下記のようになります。
QtCreator_CrossCompile_006

2.Qtのバージョン選択

クロスコンパイルで使用するQtのバージョン、qmakeを設定します。
QtCreatorの「Qtバージョン」タブで、「追加」ボタンを押下します。
そこで、ターゲットのバージョンに対応する[qmake]の実行ファイルを選択します。
選択すべきファイルは、下記の場所にあります。

その結果、私の環境では以下のようになります。
QtCreator_CrossCompile_001

3.コンパイラの選択

使用するクロスコンパイラを設定します。
ここでは、C、C++の両方を設定します。

3.1.C言語用コンパイラ

まず、C用のコンパイラです。
QtCreatorの「コンパイラ」タブで、「追加」-「GCC」-「C」を選択します。
ダイアログ下部の表示が設定用に切り替わるので、必要な情報を入力します。
名前は…まぁ、お好みです。
コンパイラのパスは、環境構築の際に取得したツール(toolchain)内のクロスコンパイラを指定します。
なお、選択したパスは下記になります。

QtCreator_CrossCompile_002

3.2.C++用コンパイラ

同様に、C++のコンパイラを設定します。
C言語用のコンパイラを設定した際に「C」を選択した箇所で、「C++」を選択します。
あとは、C言語の場合と同様です。
ただし、コンパイラ自身は、下記のものを選択します。

QtCreator_CrossCompile_003

4.デバッガの選択

デバッガを設定します。
ツールの中に対応するGDBが格納されていますので、それを選択します。
私の環境では、具体的には下記のパスにあります。

QtCreator_CrossCompile_004

5.キットの設定

最後に、「キット」を設定します。
QtCreatorの「キット」タブに、これまで設定してきた内容を反映していきます。

5.1.名前

テキトーでいいです。
自分で読んで分かる名前を付けます。

5.2.DeviceType

「一般的なLinuxデバイス」を設定します。

5.3.Device

「1.デバイスの設定」で作成した設定を選択します。

5.4.Sysroot

ルートディレクトリを指定します。
…と、言われてもわかりません。
具体的に言うと、コンパイラが使用するシステム設定のルートディレクトリを設定します。
必要な情報は、これまで同様、環境構築の中で取得したツールに含まれています。
私の環境では、具体的に下記のパスを設定しています。

必ず、「3.コンパイラの選択」で選択したコンパイラに対応するパスを設定して下さい。
正しく設定しないと、ビルドが正しく実行されません。

5.5.Compiler

コンパイラを設定します。
ココでは、コンパイラそのものではなく、「コンパイラに対応する設定」を選択します。
具体的には、「3.コンパイラの選択」で作成した項目を設定/選択します。

5.6.Debugger

デバッガを設定します。
ここでも、デバッガそのものではなく、「4.デバッガの選択」で作成した項目を選択します。

5.7.Qt version

Qtのバージョンを設定します。
ここでもやっぱり、「2.Qtのバージョン選択」で作成した項目を選択します。

5.8.以上!

ここまでで、必要な設定は完了です。
上記設定を行った後の私の画面を張っておきますので、参考にしてください。
QtCreator_CrossCompile_005

これで、QtCreatorでのクロス環境を構築できました。
次回は、この環境で作成したアプリケーションを実機で動作させてみます。

ではっ!

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